池田綾子 4th Album 「a light , a life」ライナーノーツ

3rd Album「オトムスビ」からわずか半年、
90%新録音のフルアルバム「a light , a life」を完成させた池田綾子。
「オトムスビ」で提唱した「歌」「音楽」「縁」を『結ぶ』というコンセプト、
すなわち3年半の「池田綾子自身を表現する」というテーマをプロデュースする作業の傍ら、
どうしても湧き上がる新しい創作意欲が次々と結実していった結果が今回のアルバムに繋がっている。
すなわち「a light , a life」は「オトムスビ」から生まれたアルバムといっても過言ではなく、
代表曲「星降る森」が「オトムスビ」ではなく今回の新アルバムに収録されていることでも
2枚のアルバムに対する池田綾子の意図を感じることができる。

そうして「オトムスビ」にある等身大の世界観とは違う、ストーリーテリング、伝説をモチーフとした楽曲、
池田綾子ならではの切り口のラブ・ソング、新しい音楽への挑戦など創作意欲の心地よい冒険を抱える
アルバムが出来上がった。


1.星降る森
池田綾子の活動を代表する「やくしま森祭り」が生まれる元になった代表曲。
屋久島の伝説をモチーフとした歌詞と神秘的なサウンド・音場が印象的。
この曲が収録されるということが「a light , a life」の始まりであった。

2.幸せの種
NHK環境キャンペーンCM「地球エコ2009」テーマソング。
今回もジャケットとともにCM映像のプロデュースも手がけているデザイナー鈴木哲氏との
コラボレーション作品。
軽快で80年代を彷彿とさせるスタイリッシュなサウンドをTATOOが作り上げている。

3.ふたつの街で
初のクリスマスソング。
池田綾子の歌詞はハッピーエンドならずも必ず上向きな気持ちで終わる歌が多いが、
「幸福」であることの切なさが、伸びやかなメロディに心地よい。
必ず誰にでもある切ない気持ちを揺るがされる名曲。
*この楽曲の歌詞をHP内に掲載しております。

4.6番目の光
音楽を作る人間は他人のものも自らも、心の闇を捉えるクセがあるように思える。
心の闇を全身で捉えながらも顔だけはしっかりと上を向き、光を探し続ける。
そんな池田綾子の性質の一面が垣間見える楽曲。
TATOOと目木とーるの共同プロデュースにより、独特のギターサウンドが展開され、
歌詞と同化することで感情表現を作り上げている。
6番目とは「五感の次」。

5.sora
2006年に作られ、ライブでは何度か演奏されたこの楽曲は、
大切な友人を亡くした時、その悲しみから立ち上がる意志と意味を込めて
ストーリーを描いた池田綾子にとって大きな意味を持つ1曲。
答えは「そのまま歩き始める」事。
*この楽曲の歌詞をHP内に掲載しております。

6.色彩
タイトルの通り、歌詞から匂い立つ「色」と呼吸の速さで流れるピアノと歌の響き。
日常の小さな幸福を感じる瞬間を切り取って一枚の絵にしたような、
聴いている時間を「愉しむ」ことが出来るゆったりとしたナンバー。

7.moment
アルバム制作最終段階にふっと書き上げた池田綾子らしい一曲。
「今なら あの日のように「頑張った」って言えるよね」
一生懸命生きている人ほど共感できる池田綾子節。

8.Light you up
グレゴリアン聖歌を彷彿とさせるコーラスワークとクラシックのベルカント唱法を
駆使したアカデミックな池田綾子風「ヒーリング系」ヴォーカルサウンド。
そこはかとなく漂う「和」の風情が持ち味を感じさせる。

9.祈りの歌
新天地を求めて海に旅立った遠い祖先が伝えた想いを「祈りの歌」として、
現代にもある人と人が繋がってゆくことの軋轢や困難を描いた歌のストーリーテリング。

10.ひだまり
母にささげる想いを綴ったパーソナルな歌をアコースティック編成で静かに歌い上げた楽曲。
数年前に描かれていたこの曲は、描かれている感情が素直すぎて、中々作品に昇華しなかった。
呼吸を大切にするアコースティックセッションによってようやく完成したこの曲は、
アルバムを締めくくるポイントに収録され、アルバム全体に池田綾子感を増すエッセンスとなっている。

11.境界線
ライブでは5年以上一緒にプレイしているギタリスト:目木とーる初の単独アレンジ作品。
この曲の歌詞の指さすところがこのアルバムの大きなテーマへと繋がっている。
ギターサウンド中心の重厚なアレンジと珍しく重低音を意識した池田のヴォーカルがジャンルを超えて
「a light , a life」というアルバムを包括する一筋のメッセージになっている。